「能登半島地震から1年、、能登(輪島市)の若者を訪ねるツアー」に行ってきました。その2

⇒その1からの続きです⇒

今回の能登ツアーの特別なところ。なかなか他ではないだろうなと思うところは、Sさんが

「輪島の若者が郡山の若者に、町を案内するツアー」を考えてくれていたというところです。

高校生の男性STくんが案内してくれました。

実際に、「ここは子どもの時遊んでいた所だった」「ここは部活で使っていたんだけどね」という言葉とともに目にする、地割れしたり、隆起したり、仮設住宅が立ち並んだりしている場所は本当に胸がつまるものがありました。輪島では有名な観光地である朝市の場所も、火事で焼けた後今は更地になっていて、話を聞くまでは実感がなかなか湧きにくかったけれど、若者がしてくれる説明は一つ一つが心に残りました。

昼に行ったツアーだけでなく、夜に歩いて案内してもらう時間もありました。「夜はまた違った怖さや心細さを感じた」「貴重な体験だった」とメンバーが言っていました。

そして一日目の夜には、Sさんに単刀直入に「どうしてお金要らないって言ったんですか?」と聞いてみました。

「もちろん寄付もボランティアもとても有難いけれど、1回だけで関係が終わってしまう(それも仕方がない)よりも、もっと、お互いに刺激になるような「出会い」が大事だと思っている」と。そして、能登半島は金沢からも2時間以上かかるし、輪島には大学生もいないので、若者の刺激になるような出会いは少ないそう。そんなことも考えて「やっぱり、輪島の若者自身の力になる、力がつくことが大事。」と答えてくれました。

そして、話を聞いた19歳と24歳のメンバーに、「いしる」を1本くれました。「いしる」は能登の名物で、魚醤です。作った人によって味が違う能登の名物です。 帰ってきて3月29日(土)には、今回の活動の「報告会」をゆ~くるにて行いました。 日ごろ応援してくれているこおりやま子ども若者ネットワークの皆さん、新明町の町内会の皆さんに来て頂きました。

この報告会の日には、頂いた「いしる」を使って、「いかにんじん」を作って、参加者の方に試食してもらいました^^「いかにんじん」効果もあってか報告会は和やかな雰囲気で聞いてもらう事が出来ました。

ツアー参加メンバーで高校2年生のSさん発案で、模造紙に写真を貼ってそこに参加者がコメントを書いたものを掲示し、それに沿って説明してくれました。オンラインで参加したメンバー(ツアー参加者)もいたので、それぞれ自身が感じたことも話してくれました。この模造紙はゆ~くる内にしばらく掲示しておくので、よかったら見に来てください。

実際に行ったメンバーから聞く生の声に、会場からさらに質問が出たりしてたくさんの方に応援して頂いたことを実感する時間でもありました。 お忙しい中、報告会に足をはこんでくださった皆様、気にかけていただいていた皆様、この場をお借りして、厚く厚くお礼を申し上げます。

さいごに

Sさんとプレーワーカーズさん達は、上記のような受け入れの場を作ってくれただけではなく、当日も愉快な会話で私たちが打ち解けやすいようにしてくれました。本当に感謝でいっぱいです。

報告会の日にSさんにメッセージを求めると、「こちらの若者にとも良い影響頂きました、今回の交流や体験を今後の人生に活かしてくれたらうれしいです」と送ってくれました。私自身、「ボランティア」や「支援」の言葉からくるイメージから離れたところで、今後の人生に何かしらの(それは一人一人それぞれ)影響する出会いをしに行ったのだと思いました。(文責ゆ~くるスタッフ渋沢やこ)

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